フォントのアウトライン化とは?-スクラブ加工豆知識コラム

フォントのアウトライン化とは?

フォントのアウトライン化

スクラブや白衣への刺しゅう加工やプリント加工に欠かせないのが、オリジナルのデザインと、そのデザインを補足する文字情報。

病院ロゴ+クリニック名は、もはや定番の加工デザインのパターンですが、そのほかにも、救命救急士や作業療法士などが参加する救命医療チームなどで独自にチーム名称を設けているところなどは、そうした名称を背中に大きくプリントしたり、刺しゅうを施すことがブームになりつつあります。

もちろん、そうした加工を施すためにはイラストレーターなどを使って、ショップへ入稿できるデザインデータを作成するのですが、そこで忘れてならないのが

フォントのアウトライン化です。

すでにご存知の方も多いとは思いますが、イラストレーターなどのデザイン制作ソフトを使用する場合、文字情報は最後にアウトライン化させるのが常識です。

 

なぜアウトライン化しなけれなならないの?

アウトライン化とは、端的に言えば

編集可能なテキスト情報(テキストオブジェクト)から、
編集ができない画像(パスオブジェクト)に変換する

という作業です。
文字を図形化することで、どの端末で見ても画像化された同じフォントが表示できるようになります。

アウトライン化せずに、編集可能な状態で入稿データとして保存してしまうと、送付先のショップの端末で入稿データを開いたときに、異なるフォントに置き換えられてしまったり、文字化けが生じたりする可能性があるため、必ずアウトライン化する必要があります。

これは、入稿データを作成したパソコンにインストールされているフォントに対して、送付先ショップで開くパソコンに必ずしも同じフォントがインストールされているとは限らないためなのです。

 

【編集のポイント】アウトライン化前データも保存しておく

上記のとおり、入稿用のイラストレーターファイルなどは、文字をアウトライン化する必要がありますが、場合によってはデザインを修正したり、文字を編集しなおしたりする可能性もあります。

このアウトライン化については、一度図形化してしまうと元に戻せないため、文字を変更することができなくなってしまいます。そんな時のために、文字をアウトライン化する前のデータも一緒に保存しておくと良いでしょう。

オリジナルで作成したデザインの中に、何種類ものフォントが使われている場合、特に英文フォントなどはどのフォントを使用していたのか忘れがちになりますので、新たにテキストを配置しなくても良いよう、アウトライン化前のデータも別名で保存しておくと便利です。

いかがでしたでしょうか?
過去記事▼病院ロゴやクリニックログの配置テクニックも参考にしながら、カッコいいオリジナルスクラブやドクターコートの製作にチャレンジしてみましょう!

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