ボディ色と刺しゅう糸色のベストマッチを考える-スクラブ加工豆知識コラム

ボディ色と刺しゅう糸色のベストマッチを考える

ボディ色と刺しゅう糸色のベストマッチを考える

名入れ刺しゅうやロゴ刺しゅうを施したのに、スクラブ自体のカラーが目立ってしまって、せっかくの刺しゅう加工が目立たなくなってしまう・・・、そんな失敗をされたことはありませんか?

豊富なカラーバリエーションが特徴のスクラブ。最近では、海外でも着用されている総柄のスクラブなども出てきており、カラーだけではなく柄自体も派手な製品が増えつつあります。でも、せっかくオリジナルの刺しゅう加工を施すなら、

刺しゅうしたところが目立って欲しい!

と思うのが当然です。

スクラブの色味自体に負けないような、刺しゅう糸のカラーはどのようにして選べば良いのか?その点にフォーカスして、スクラブ本体と刺しゅう糸のカラーでベストマッチな組み合わせをご紹介していきます。

 

刺しゅう加工部分が一番目立つ配色「補色(反対色)」

スクラブは、ダークグリーンやネイビー、ブラックなど相対的に濃い色が多い傾向にありますので、ボディ色が濃色であれば、刺しゅう糸はホワイトや明るめの色を使った方が目立つことは言うまでもありません。ホワイトの糸カラーは、濃色ボディによく映えますので、定番の糸カラーと言えますが、白ばかり使うとデザイン全体が単調になってしまいます。

そこでワンポイント加えたいのが反対色です。

マンセル色相環(詳細はググッてください)などを参考に、補色(反対色)を用いることでデザイン全体にちょっとしたアクセントを加えることができます。補色は、色相環でも色相差が最も大きく、互いの色を目立たせる効果があります。

補色(反対色)

某大手コンビニロゴのように、赤に対する補色は緑、青に対する補色はオレンジ(もしくは黄色)を配置すると、互いの色が違和感なく際立つようになります。ただし、刺しゅう加工にせよ、プリント加工にせよ、

色の使いすぎはNG

スクラブ本体の色も含めて、3~4色くらいの留めておくのが綺麗にまとまるコツです
過去記事 ▼無難にグリーン?ネイビー?スクラブカラーの選び方も参考にしてください。
 

薄色ボディへの刺しゅう糸はトーン・オン・トーン

一方、パステルカラーや白ボディといった薄色スクラブへの加工は、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?

最近では、ライトピンクやライトパープルといったカラーが女性を中心に人気が高まっています。もちろん、従来からある白ボディも定番のスクラブカラーとして高い需要があります。白ボディについては、刺しゅうワッペンなどを施すのに適したボディカラーで、白ボディの場合はデザインに複数の色を使っても、さほど違和感はありません。

ライトパープルなどのパステル系への刺しゅう加工は、言うまでもなく薄い色の糸を使ってしまうとデザインそのものが目立たなくなり、加工自体のインパクトが薄れてしまいますので、色カラーは濃い目の色を使うと良いでしょう。

薄色ボディへの加工は、色相環でいう隣同士の色(類似色)を使用することで、無難にまとめることができます。例えば、ライトパープルのスクラブなら、デザインのカラーを濃いパープルや濃いピンクを配色するのが定番で、類似色を使った配色を「トーン・オン・トーン」と言います。

薄色ボディは、ボディ色と刺しゅう糸カラーとの色相差が広がると、配色の難易度が高くなるので、初めて刺しゅう加工にチャレンジする方や初心者の方は、無難に配色をまとめることを心がけるようにしましょう。

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